岡山 木の家 (株)有本建設

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大工の見習い(No.25)
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    JUGEMテーマ:住宅

     

    懐かしい我が家に帰ると、なんだか安心でき何となく落ち着く。  

     

    「ただいま」

     

    ふと見ると釜戸の前に座って何か炊きながら話し込んでいる。

     

    ちょっと耳にした言葉は姉さんに生まれた男の子に鯉のぼりを持って行く話

     

    困っている様子。僕の力で何とかしてやりたいと思った。

     

    「お母さんただいま」  

    「トヨちゃんか、よく帰ってきたなー 元気だったか?」

     

    まあな  側にいた親父は、

     

    「だいぶん仕事ができるようになったか?」

    「まー安心しとって。。。」 

     

    用事も済ませ早く親方の家に帰るつもりだったが、何となく足が重い。

     

    「トヨちゃん ご飯食べてから帰りなさい 麦ばかりのご飯じゃあけど」

    「我が家で何の気兼ねもなしに腹一杯食べられるのが何よりのご馳走じゃ。」

     

    「なあお母さん」

    「なに」  

    「もう少し待っていて 早く一人前になって帰るから。。」

     

    楽しみにしている。 

     

    僕は親方の家に帰りながら そうだ、まだほとんど新しい学生服を

     

    一着だけ持っていたので、あの服を質屋さんに持って行って、鯉のぼりを買って

     

    お姉さんに持って行ってやろう

     

    親方の家に帰って学生服を風呂敷に包み、朝が来るのが待ち遠しかった。

     

    朝そわそわしていると、おかみさんが

     

    「今日はそんなに早く出て行くの?」

     

    はい、と言い残して

     

    質屋さんに行き、玄関の戸をたたいた。

     

    はーい ご主人が顔を見せたが、僕の持っていた風呂敷包みを見るなり 何用なら

     

    すみませんがこの服でお金を貸して欲しいのですが・・・

     

    馬鹿者 この子は朝早くからこんな物を持ち歩いて 何に使うんならお金を

     

    僕は 口が開けなかった

     

    そこにおかみさんが現れて どうしたんお父さん 大きな声を出して・・・

     

                                つづく

     

    新築・リフォームのご相談お気軽にどうぞ☆          

                            *************有本建設******************

     

     

    | arimoto | 会長 | 09:00 | - | - | - | - |
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      正月も終わり、仕事に出掛けるようになった。

       

      僕にはお金もないし、休んでいるより叱られてもいいから 仕事をしている方が良かった。

       

      僕は今、玄関の上り口に取り付ける、箱段と言う仕事をしていた。

       

      そこにお施主様が野良仕事から帰って来られ、僕が作っている仕事を見て、

       

      「若い衆、良い仕上がりが出来ているようじゃが、その板はどうやって止めているの?

      釘も打ってないようだし…」

       

      僕は、その板の隙間から頭を入れて

       

      「裏側を見て下さい」 と言った。

       

      お施主様は、板の裏側を眺めていましたが、頭を上げて

       

      「結構手の込んだ仕事が出来ているんじゃな」

       

      と感心しながら向こうに行ってしまった。

       

      その姿を見ていた親方が僕のそばにやって来て、

       

      「何にもわかっていない人にいらんことを言うな馬鹿!」

      「すみません」

       

      「どうやって出来ているのか分からんのが良いのだ、これから先は気をつけろよ。」  

      「ハイ。」

       

      そうこうしている内に春めいてきたある日、僕は用事が出来て家に帰った。

       

      懐かしい我が家に入ってみると、おやじとおふくろが釜戸で、何か炊きながら話し込んでいた。

       

      どうやら僕のお姉さんに男の子が生まれて、今年は初節句でこいのぼりを持って

       

      お祝いに行くのだが、困っているようだった。

       

      両親は苦労しているのだなぁ…可哀想に、僕の力で何とかしてやりたい!…

       

                                        つづく

       

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        墨付けも出来、親方にも見てもらいOKが出て、切り込みに入った。

         

        間違え無ければよいが梁と中置の重ね合わせが違ったりしないように

         

        そんな事が気になり、一日がアッと言う間に過ぎて行く。

         

        「オイ!梁のあり付けが終ったらしいが、切り口のヒカリ(寸法)は取ったのか!」

         

        「ハイ、この板に寸法は書いています。」

         

        「だせ、わしが桁の方に写すから 下がりは違ってないだろうな。」

         

        「ハイ、二度ほど確認しましたので間違いありません。」

         

        そうか… それにしても親方の切り込みのスピードは早い、

        僕の切り込み仕事を見るばかりする筈だと思った。

         

        こうして仕事を比べてみると進行状況が良く分かる。

        まだ2年を少し過ぎただけの僕は親方には歯が立たない。

         

        自分では一生懸命やっているつもりでもまだ未熟である。

        そうこうしている内に正月が近くなって来た。

         

        楽しい筈なのに何だか寂しい・・・

        それはなんと言ってもお金がないから 給料が貰えるわけもないし。

         

        小遣い銭もくれる人もないし、年がら年中金欠病にかかりきり 

        僕の服のポケットには20円あっただけ。

         

        正月が来て大阪から親方の弟さんが一家で帰ってこられた。

         

        今日は元旦、でもおかみさんは、

        トヨ、若い者が家におらず遊びにでも行け、親切ではなく邪魔になるから…

         

        僕も今日は力一杯、遊んで来ます。

         

        とは言ったもののたった20円でどうすることも出来ない!パチンコ屋に入って20円出すと

         

        若い女性の店員さんが僕の顔を見て笑いながら玉を10個くれた。でもアッと言う間も無く終わった。

         

        夕方になって楽しかったような顔をして親方の家に帰ったが、

        こんなに長い1日は初めて、

         

        今年は良い年になるかな〜?? 

         

        いいや一人前にならない限り良い年になる筈がない、1日は終わった。

         

                                             つづく

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        | arimoto | 会長 | 08:30 | - | - | - | - |
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          稲刈りなどの手伝いを一生懸命でやってもセーターの一枚も買ってもらえない。

           

          親方のおかみさんは僕の父の姉なのに、 

          僕が着のみ、着のままであることも一番よく知っている筈なのに、

          まーいい、早く一人前になって自分が稼いだお金で買おう。

           

          稲刈りも終わり仕事に出て行くようになった。

           

          今日からは古民家の草屋根を瓦葺き屋根に替える仕事。

           

          朝現場に行って梁丸太を眺めていると親方が来て 

           

          「おい お前梁の皮をむいて木取りをしながら墨付けをしろ。

           梁、中置、2重梁、天びん梁 棟引き、お前が考えてやってみろ!!

           

           墨付けが出来たら、わしに木取りの説明をして見ろ。」

           

          間違っていたら大変な事になる。

           

          「分かっていると思うが梁は垂れ木にするなよ。よほどの理由がないかぎり。。。」

           

          「はい」

           

          僕は梁の墨をつけたりするのは初めてなので、嬉しくて楽しくて、

           

          皮むきで松の木の皮をはがし、ヨキやチョウナを使って8角形に仕上げていく。

           

          松やにが出て一枚しかないズボンに、やにが付いてべとべとでもそんな事には構っておれない。

           

          一週間ぐらいは続いた。なんとか皮はむけた。 

           

          明日から墨付け、中置の向きを決める。

           

          根元の方が外側で、内側の方が木のえぼを入木に使用しても出木には使用しない。

           

          梁間は一間飛びに入れる。南側に根元を持ってきて、梁の背には何寸上とか、

           

          下側には何寸下りとか、桁天の水とか水平の基準をだし、上がり下りを求めて行き束木の長さも決まってくる。

           

          墨付けが完了して親方に見てもらった。 

           

          「うーん、そうじゃなーこのは通りの梁と、

           り通りの梁は入れ替えた方がよい。はの梁の下には柱がおらんが、

           りの梁の下には柱がおる。梁の太い方が柱の上が、荷を受けても安心

           その位で、きざんでいってもよかろう。」

           

          やれやれ、生まれて初めて小屋組をさせてもらえた。。。

           

                                             つづく

           

           

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          | arimoto | 会長 | 08:30 | - | - | - | - |
          大工の見習い(No.19)
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            一日中叱られどうし、もう今日は仕事の帰り、橋の上で待ち伏せして

             

            橋の上から突き落としてやろうと思っていた。

             

            そこに親方が来て、おい しまわんか

             

            僕は黙っていた 親方は自分が考えていなかった、こんな言葉を言った

             

            「わしはなー お前のお父さんから大事な可愛い息子を預かっているので

             一日も早く一人前にしてやりたいと思っている。 お前も頑張れよ。」

             

            その時僕はなんという愚かな人間だろう。僕は大きな声で、

             

            「すみません頑張ります。」

             

            と同時に心の中で親方に手を合わせた。

             

            でもあの一言が無かったら僕の人生は変わってしまっていた。

             

            神様は僕を見捨ててはいなかった。 そうだ僕が頑張るよりも他に道がないのだ。

             

            行く日も行く日も一生懸命励んだ。

             

            やがて稲刈りが来た。稲刈りが終わると牛で田んぼを耕して麦をまく 牛で田を引くのは僕しかいなかった。

             

            八反の田を僕一人で耕した。僕が牛を引いて薄暗くなって帰ると 家の人は

             

            食事を済ませ親方やお爺さんは風呂に入っていた。

             

            秋も深まるある日の晩に、 

             

            「こんばんは」

             

            呉服屋さんが服を売りに来た。すると息子は

             

            「おかあ わしはもう服はいらんぞ、長持ちの中は服で一杯 そんなに着れんから。」

             

            すると呉服屋さんは、すかさず 

             

            「奥さんあんたとこの若い衆はこのエンジ色の

             セーターが欲しかったのです。」 

             

            と僕のことを言った。するとおかみさんは、

             

            「要らん あの子は服をぎょうさん持っているので。」

             

            障子の向こうで寝ていた僕はそんな馬鹿な、服なんか一枚もありません と叫びたかった。

             

            でも無駄なこと、僕は一人前になったら力一杯働いてセーターを買おう。。。

             

                                            つづく

             

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              やっと床板を削り終わった。

              親方が初めてほめてくれた。この辺りの玉杢良く仕上がっている。

               

              今度はついでに違い棚を削れ、筆返しもセットにして。

               

              筆返し?良く分からない?

               

              その日の晩に兄弟子の家に行った。

              まだ帰ってない 待つこと2時間半やっと帰ってきた。

               

              「少しお酒の匂い、トヨちゃんどうしたいんなら?」 

               

              「違い棚の… あ〜筆返しか〜 そうです。」

               

              「あれは難しいのでな〜形がある、わしが持っているから貸してやろう。

               その形をあてがって造りなさい

               アリを切る時には充分気を付けて あまりきつくしないように 焦らずにな!!」

               

               「有難うございました。」

               

              違い棚も無事に仕上げた。 押入れの壁板を削って押入れを仕上げたある日、 

               

              「オイ」 ”ハイ”

               

              「天井竿を削れ、猿ほう面を取ってな」 ”ハイ” 

               

              「それが済んだら天井板を削れ その板は秋田杉じゃ 

               値段が高い品なので気をつけろ、カンナの刃をよく研いでカミソリより、

               よく切れるぐらいでないとだめだよ。

               板に、しゃくりを入れてイナゴを切って へらを造っておきなさい。」

               

              板が思うように削れず一日中叱られ通し、仕事の方はうまくいかないし

               

              親方には、一日中叱られっぱなし、もう頭にきた。

               

              今日は仕事から帰るとき橋の所で待ち伏せして突き落としてやろうかと腹を決めていた。

               

              僕の気持ちが分かったのか親方が側に来て「しまわんか。」

               

              黙っていた。 すると親方がこう言った。

               

              「わしはお前のお父さんから大事な子供を預かっているからな〜

               一日でも早く一人前にしてやろうと思ってな〜 頑張れよ!!」 

                                         泣けた・・・

               

                                              つづく

               

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                今日は、診療所に行って治療してもらってから、久しぶりにお姉さんに会いに行ってみよう。

                 

                看護婦さんに

                 

                「先週はお花ありがとう」

                「うん・・・あっそうそう今週はハランを持って行ってあげる。イヤ??」

                 

                「僕もハランを生けてみたかった。」 

                「今何処まで進んでる」

                 

                「僕は今9枚までじゃ」

                「そう…」

                 

                先生に診察して頂いたら

                 

                「もう大丈夫じゃな 無理をしなければ・・・」

                「有難うございました。」

                 

                足は痛かったが自転車に乗って約27キロの舗装されていないガタガタ道を一生懸命でやっと

                夕方に姉の家にたどり着いた。お爺さんが縁側に腰を下ろしていた。

                 

                「今日お姉さんはいますか?」

                「おらん… あんたの家に帰っとる。」

                 

                やっと来たのに困ったどうしよう。

                これから帰ると僕の家にも親方の家にも暗くなると帰れない。

                 

                どうしようと思いながら自転車に

                乗って少し後戻りをしたところで、

                 

                「どうしたんなら トヨ?」と声? 

                 

                それはお姉さんの主人、

                嬉しい 地獄に仏とはまさにこのこと。 

                 

                ”お姉さんに会いに来たんじゃ” 

                 

                「そうかまぁうちに行こう」

                 

                この主人はとても良い人 胸の中に飛び込んでいける人 僕はとても好きだった。助かった。

                 

                後から付いて行った。兄は「スイカを取ってやろう。」

                家の前の畑に向かった。

                 

                「お爺さんはそんなものが食えるか」 

                「スイカの中も暑いわ。」

                 

                何にもないからと言いながらスイカを切ってくれた。

                 

                「おい食べよう・・・」                        つづく

                 

                 

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                | arimoto | 会長 | 09:00 | - | - | - | - |
                大工の見習い(No.16)
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                  JUGEMテーマ:住宅

                   

                   

                  重苦しい夜が明けた  ”今日はどうしよう。。。”歩いてみると思っていたより痛い!

                   

                  ご飯だけ頂くのも心苦しい… その時お婆さんが、

                   

                  「トヨちゃん私と一緒にご飯を食べよう。」

                   

                  僕は這うようにしてテーブルに付き、ご飯と気兼ねを一緒に呑み込んだ。

                   

                  しかし親方は僕を気遣ってか 

                  「糸貫が済むまでは仕事も出来まい。

                   この本でも読んでおけ。」

                  と一冊の本を置いて 仕事に行ったそうだ。

                   

                  僕は出された本を3日ぐらい詠み続けた。桁のネジ組 追っ掛台栓打の桁継ぎ

                   

                  金軸継ぎ かま継。和小屋の組み方。屋根合掌造り、隅木の造り方。

                   

                  羽風板の造り方。寸法。出し桁。腕木の割付。造作では長押しのヒナ止め。出書院の台輪止め。

                   

                  違い棚の筆返しの造り方。違い棚の高さは畳返し。床柱の猿くぐりの大きさ。高さ。

                   

                  靴脱ぎ石のいわれ等。。。数限りない

                   

                  ”スゲーこんなに沢山約束事があるなんて!!”

                  少しは歩きやすくなった。

                   

                  毎日動かないと元気が無くなったようだ… おかみさんに、

                   

                  「今日は診療所に行って来るから

                  お姉さんに会ってみたいのですが、駄目ですか?」

                   

                  「自転車で行くんじゃろう」

                  「はい」

                   

                  「行けるんか?」

                  「何とか。」

                   

                  「行ってきなさい 気をつけて。

                   お姉さんにおばさんが宜しくと言っていた、と伝えて早く帰ってこいよ。」

                   

                  僕の心の中でやったーと飛び上がるぐらい嬉しかった。

                   

                  おばさんにも”行ってきます。。。”                     つづく

                   

                   

                   

                   

                  新築・リフォームのご相談お気軽にどうぞ☆          

                                          *************有本建設******************

                   

                   

                   

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                    お医者さんが診察室に出てきた。 

                     

                    「先生けが人なんです。」

                     

                    先生は僕の怪我を見るなり、

                    「これはいかんなぁ…」

                     これはこぶの所だから、余計に大きく見えるんだ!!」

                     

                    と言いながら釣り針のような針と糸を持ってきて、麻酔もせずイキナリ針をさした。

                     

                    ”痛い”と言ったが手当をしてもらわないと困るし……

                     

                    3箇所を縫ってくれた。看護婦さんが包帯を巻いてくれた。先生は何処かに去って行った。

                     

                    看護婦さんは先生がいないことを確認して 

                     

                    「痛かったでしょう。

                     あの先生は人を人間だと思っていないんだから・・・あの先生は本当は獣医なんよ!

                     こんな田舎の診療所にはだれも来てくれないからね。」

                     

                    そう言いながら玄関まで手を引いて送ってくれ

                     

                    「今週はお花の稽古に来られる?来られるなら私がお花の準備をしてあげるけん。」

                     

                    有難う特別の事が起こらない限り行くから、

                     それより今日僕お金ないんじゃ。」

                     

                    「ええから 後でも それより気をつけて帰ってよ。」

                     

                    帰ったら親方に叱られると思う・・・  親方の家に帰ると

                     

                    「どうしたんなら、その包帯は??」 

                     

                    「少し足を切ったんです。」

                     

                    「アホー!お前の気がたるんどるからじゃ!」

                     

                    おかみさんにも追い討ちをかけられるように

                    「仕事は出来んくせに!

                    怪我だけは一人前にするんじゃからこの子は・・・」

                     

                    その時話を聞いていたお婆さんが

                    「もうそれくらいでよかろ〜

                    トヨちゃんだって… アヤマチじゃけん それより早うご飯食べなさい。」

                     

                    「僕は今日食べたくありません。」 

                    布団の中に入って自分に腹が立って悔し泣きをした・・・!

                     

                                                 つづく

                     

                    新築・リフォームのご相談お気軽にどうぞ☆          

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                      棟上の晩にご馳走が並べられ、お施主様が手伝いの人や大工にも

                      先ずお礼の挨拶があり、ご祝儀が出され、最後に僕も頂けた。

                       

                      お金には長い間不自由だったので嬉しくて嬉しくて…

                       

                      帰る途中で開いてみると500円が入っていた。”ありがとうございます。”

                       

                      このお金は大事にしまっておこう。また、明日から頑張ろう、真夏の太陽は照りつける。

                       

                      今日から屋根の上に上がって板に釘を打つ作業。

                      僕はまだ子供なので2階の屋根にはあがらせてくれない。

                       

                      数日屋根の上ばっかり、僕はうっかりよそ見をしていると屋根の上から「コラッ・・?」

                       

                      声の方に目をやると2階の屋根から僕をにらみつけていた。 親方、すみません!!

                       

                      僕は釘を打ちかけると、

                       

                      「オイッお前の後ろの梁の根元が屋根垂木より少し高いじゃろう。」

                      「ハイ。」

                       

                      「(チョウナ)を持って上がって、はつっておきなさい。」

                      「ハイ。」

                       

                      僕は梯子を下りて(チョウナ)をもって上がり削り取った。

                       

                      夕方仕事が終わって下に降りるとき何気なく、

                       

                      (チョウナ)を肩にかけ貫きをつたって降りて行った。

                       

                      後60cmぐらいの所から下に飛んだ。その弾みに(チョウナ)が肩から外れ落ちた。

                       

                      刃先が僕の足の内首に当り3cmぐらい切れた。大きく口を開けている。

                       

                      困った。僕はすぐに自転車に乗って近くの診療所に行った。看護婦さんが出てきた。

                       

                      目が合うと…あっ その人は僕と一緒にお花の稽古に行っている人だった。

                      僕の傷口を見るなり、

                       

                      「ぼっこう切っとるがん!!痛かろう」

                      「チョット待って、先生先生…」                つづく

                       

                       

                       

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